今回の考察は3列シートを持つお車の、シートアレンジを考えて見ます。
車種によりかなり趣向を凝らしていて、全てを網羅できませんので
特定のお車のお話も重要ですが、その前に、大まかな分類をしてみました。
収納方式と形状に分けて考察してみますが、シートアレンジや収納がない運転性・助手席は省きます。
①セカンドシートの収納方式とシート形状
②サードシートの収納方式とシート形状
に分類してみました。
①セカンドシート
シートアレンジ方式
スライドシステム(背もたれを倒すと座面が前方にスライドする)が多く、乗降スペースはそれほど広くは取れません。
タンブルシステム(背もたれを倒すと座面部分が前方を基点にたたまれる)が多く、乗降スペースはかなり広く取れます。
タンブル スライド
回転対座システム
座席部分を回転させサードシートと対座させるシステムです。
サードシートとの対面が可能ですが、セカンドシートが後ろ向きになるため、走行中はようかも?
最近のお車はかなり少なくなりました。
シート形状
ベンチシートタイプ
通常2対3の分割になっており、座席センターがつながっています。
サードシートへの乗降は座席を移動しないとできません。ただし、お子様のどを走行中サードシートに閉じ込めてしまうことがができますので、使い方によっては便利です。
キャプテンシートタイプ
シートがセンター部分で別れており、走行中もウォークスルーにてサードシートに移動できます。
また、見た目にも高級感がありますが、3名乗車はできませんが、センター部分からも乗降できます。
キャプテンシート+タイプ
キャプテンシートのセンターのウォークスルー部分に、ミニスライドベンチや、折りたたみ式ベンチを付け、ベンチシートとキャプテンシートを兼用できるタイプです。ベンチシートとキャプテンシートの良いところを兼ね備えていますが、キャプテンシートのような高級感は無くなりますし、センター部分の着座感はかなり悪いです。
サードシート
シート収納方式
ポップアップ方式
シートを跳ね上げて収納する方式です。奥行きは広い収納スペースが在りますが、上部にシートを跳ね上げるため、
上部・幅の収納は限られます。
スライド方式
シートをたたんだ状態でセカンドシートまでスライドさせますので、奥行きは限られてしまいますが、上部・幅は何もありませんので広いスペースを確保できます。
トランク収納方式
折りたたんでトランクに収納するので、奥行き・高さ・幅ともに広いスペースを確保できますが、トランク下のスペアタイヤ部分
に収納するため、スペアタイヤが無かったり、サイドに移動されています。
シート形状
2分割・2対3分割
2分割・2対3分割
ベンチシート
一体式なため分割して使い分けができないが、センター部分の着座感覚は良い。最近の車ではほとんど採用されていません。
大きく分類すると以上のようになります。
セカンドシートに関しては、車種によりベンチシートやキャプテンシートなど新車購入時であれば選択できるものがあります。
以上大分類にて説明して来ましたが、車種にもよりますがセカンドシートに関しては、キャプテンシートやベンチシートが選べるお車が在りますし、回転対座がオプション設定されているものがあります。
それだけ用途が多様化していて、メーカーでも需要にこたえるべく、用意しているのでしょう。
新車購入時でしたら選べますが、中古車の場合は後からの交換は不可能(多大な費用が掛かります)に近いので、
是非、ご自分の用途を整理してから探されることをお勧めしますし、それほど重要視されない場合でも、シートアレンジは
販売員に相談してみてください。